グアム寄港中の空母セオドア・ルーズベルト、CVW-11の訓練開始へ

グアム寄港中の空母セオドア・ルーズベルト、CVW-11の訓練開始へ

ニュース画像 1枚目:グアムでの空母セオドア・ルーズベルト
© U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist 3rd Class Conner D. Blake
グアムでの空母セオドア・ルーズベルト

乗組員の新型コロナウイルス感染が確認され、グアムで係留中のアメリカ海軍空母「セオドア・ルーズベルト(CVN-71)」は、海上での任務に戻るため、航海を想定したシミュレーションを開始しています。乗組員たちは高速巡航で航行する状態をシミュレートし、空母を維持するために必要な各種システムの試験、確認を実施しています。

乗組員たちの交代は4月29日(水)から進めており、検疫と隔離を完了し、COVID-19のPCR検査2回とも陰性となった船員たちが乗船しています。アメリカ海軍は2,900名が乗船したと公表し、CVN-71がインド太平洋地域の任務に戻る手前の段階にまで来ています。

本格的な任務前には、厳格な認証プロセスを経て、安全な航行、緊急事態に対処する能力を検証しています。こうしたシステムの確認に加え、新型コロナウイルス対策として乗組員たちはマスクを着用し、ソーシャルディスタンスを確保しながら、通常の任務にあたる調整のため、約1カ月半を費やしました。

今後は高速巡航での安全性を確認した後、海上へ展開し、搭載する第11空母航空団(CVW-11)の空母艦載機着陸訓練(FCLP)と空母着艦資格取得訓練(CQ)を実施します。この期間中、船内では厳格に清掃作業を実施し、一部の水兵たちはグアムに戻し、隔離された残りの乗組員の回復を支援します。

一連の訓練などを終え、本格的なインド太平洋地域での任務に戻ります。CVN-71は1月17日(金)にサンディエゴを出港し、3月27日(金)にグアムに寄港、3月30日(月)に最初の感染者を確認し、乗組員たちが下艦することになりました。

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