ラタム・エアラインズ、チャプター11申請で経営再建 運航は継続

ラタム・エアラインズ、チャプター11申請で経営再建 運航は継続

ニュース画像 1枚目:ラタム・エアラインズ A350とA320
© LATAM
ラタム・エアラインズ A350とA320

ラタム・エアラインズ・グループ(LATAM)は2020年5月26日(火)、アメリカでチャプター11を申請し、経営状態の再建を目指します。チャプター11の対象は、LATAMのチリ、ペルー、コロンビア、エクアドルとアメリカの関連会社で、アルゼンチン、ブラジル、パラグアイはこの申請の対象外です。この申請にあたり、13億米ドルの現金を確保しているほか、クエトグループとカタール航空からつなぎ融資として9億米ドルを確保しています。

LATAMグループの航空会社は旅客、貨物運航を継続し、予約やマイレージ・プログラムのLATAM Passに影響はなく、予定するフライトは運航を継続します。新型コロナウイルス(COVID-19)の影響が世界の航空業界に及んでいますが、この再編プロセスでLATAMは債権者や他の利害関係者と協力しながら債務を削減し、航空事業を継続しながら、新たな環境に対応します。

再編にあたり、チリ、ブラジル、コロンビア、ペルーの各政府とLATAMは協議し、追加の資金調達の支援と、可能な場合は雇用を維持しつつ、業務の中断を最小限に抑える取り組みを進めています。また、COVID-19パンデミックへの対応を継続しながらも、各国政府の入国禁止解除後に需要が高まる際に、高い安全基準を保ちつつ多くの旅客を受け入れる体制を整えます。

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