「こうのとり」9号機、国際宇宙ステーションに野菜やフルーツを輸送

「こうのとり」9号機、国際宇宙ステーションに野菜やフルーツを輸送

ニュース画像 1枚目:ISSに届けられた生鮮食品
© 宇宙航空研究開発機構(JAXA)
ISSに届けられた生鮮食品

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、2020年5月21日(木)に打ち上げられた「こうのとり」9号機が5月25日(月)21時13分に国際宇宙ステーション(ISS)ロボットアームにより把持され 、5月26日(火)3時25分に結合を完了したと発表しました。「こうのとり」には国産の生鮮食品が搭載され、ISSに搭乗する宇宙飛行士に届けられました。

ISS計画では、補給船を保有する国が分担し、長期滞在する宇宙飛行士に果物や野菜などの生鮮食品を届けています。今回輸送されたのは宮城県産のパプリカ、群馬県産のキウイフルーツ、愛媛県産のみかん「河内晩柑」と「清見」、レモンに加え、佐賀県産の温州みかんです。届けられた生鮮食品は5月9日(土)に種子島宇宙センターに納品され、洗浄、消毒後に細菌数検査を受けました。

梱包には細菌やカビの発生を抑制する消毒や生鮮食品の呼吸をコントロールさせる包材が使用されたほか、キウイフルーツは、除菌や包材に加え未追熟品を調達し、保管中に追熟させることで、4週間の長期保存が可能になっています。

JAXAでは、国産生鮮食品をISSに輸送し、宇宙飛行士へ提供することで、宇宙飛行士が抱える長期宇宙滞在の様々なストレスを緩和し、パフォーマンスの向上に繋げたいと考えています。なお、ISSに到着した模様を収めた動画は後日、公開されます。

期日: 2020/05/21 〜 2020/05/26
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