ハイ・フライ・マルタA380貨物仕様、4日で世界一周 医療物資を輸送

ハイ・フライ・マルタA380貨物仕様、4日で世界一周 医療物資を輸送

ニュース画像 1枚目:ハイ・フライのA380
© Hi Fly
ハイ・フライのA380

ハイ・フライ・マルタは2020年5月14日(木)から5月18日(月)にかけて、世界一周飛行を実施しました。保有するA380の機体記号(レジ)「9H-MIP」で、ポルトガルのベージャ空軍基地から中国の天津、ドミニカのラス・アメリカス空港を経由し、4日後に再びベージャに戻りました。この飛行距離は31,047キロメートルで、累計の飛行時間は33時間45分でした。

このA380は、天津では計33トンを搭載し、中国からドミニカへ医療用物資を輸送しました。同空港によると貨物仕様機は150トンの貨物を搭載できる模様です。

天津空港ではA380の到着前に、地上支援の体制と安全対策などの確認を実施しました。定期便で天津空港へA380の飛来はありませんが、2017年に中国南方航空のA380が北京の代替空港として離着陸し、体制は整っています。今回の受け入れ前にも確認され、税関、入国管理などのCIQ、航空管制、燃料の給油など運航を支援しました。

天津空港は3,600メートルと3,200メートルの滑走路2本を持ち、駐機場も大型機を受け入れる十分な広さを確保しています。過去には、世界最大の航空機として知られるAn-225ムリーヤを受け入れた実績もあります。

新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックで、世界の旅客需要が止まる中、貨物需要は高まっており、天津空港も多くの航空会社の受け入れに積極的に取り組んでいます。5月1日から5月14日まで、定期便を除く貨物臨時便を34本受け入れ、1日あたり平均2.43便で、天津空港は最大6本まで受け入れが可能としています。

※配信後、一部内容を変更して再度、公開しております。お読みいただいた皆様にはご迷惑をおかけいたしました。(2020-05-27 14:28)

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