ニュージーランド航空、支出抑制で777運休 A320neoは受領延期

ニュージーランド航空、支出抑制で777運休 A320neoは受領延期

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ニュージーランド航空は2020年5月26日(火)、新型コロナウイルス(COVID-19)に伴う経営状況を公表し、現金流出を抑えつつ旅行需要の回復に備えた保有機材などの施策をまとめました。

現在の手元資金は約6億4,000万ニュージーランドドル(NZドル)で、政府から9億NZドルの融資も確保しています。COVID-19発生前の流動性は10億NZドル超を確保しており、およそ半年ほどで3.5億NZドルが流出しています。この支出を抑制するため、4,000人の削減で年3.5億NZドルから4億NZドル、同時に管理職を30%削減、CEO含む役員の報酬15%削減、新規雇用の凍結などに加え、予定されていたA321neoの受領延期、777-200と777-300は2020年末まで運休します。

A321neoは計11機を発注、このうち7機を受領済みで、残り4機を導入する予定です。この4機が2022年以降の引き渡しに延期されます。

777は現在、777-200ERを8機、777-300ERを7機、計15機を保有しています。この15機が少なくともさらに半年に渡り、運航ラインから外れます。この機材は、オークランド発着のロサンゼルス、サンフランシスコ線などアメリカ路線に投入されていますが、減便により787が投入されるとみられます。

ニュージーランド航空はオークランド発着のシドニー、ブリスベン、メルボルン線のタスマン路線、ニウエ線などの太平洋路線、ロサンゼルスと香港線の長距離路線のみ運航し、国際線は最小限の体制としています。

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