世界最大の完全電動飛行機「eCaravan」、アメリカで初飛行に成功

世界最大の完全電動飛行機「eCaravan」、アメリカで初飛行に成功

ニュース画像 1枚目:初飛行の様子
© magnix Technology
初飛行の様子

飛行試験の分野で豊富な実績を持つアメリカのAeroTECと、電動エンジンの製造を手がけるマグニクスは2020年5月29日(金)、世界最大の完全電動飛行機「eCaravan」が初飛行に成功したと発表しました。

「eCaravan」の機体番号「N32EL」は、セスナ208Bグランドキャラバンにマグニクスが設計した750馬力の電気モーター「magni500」を搭載しています。初飛行は、アメリカ・ワシントン州グラント郡モーゼスレイクにあるグラントカウンティ国際空港で実施され、「N32EL」は30分間に渡り飛行しました。

世界初の完全電動飛行機は、2019年12月10日(火)に初飛行しています。機体は、カナダで水上飛行機を運用するハーバー・エア・シープレーンズのデ・ハビランドDHC-2 ビーバー「C-FJOS」に、750馬力の完全電動モーターを搭載し、この初飛行にはマグニクスも協力しています。

飛行機の電動化は、CO2排出量を削減できるほか、騒音が少ないなど、世界的に注目されている技術です。ボーイングやエアバスをはじめ、アメリカ航空宇宙局(NASA)、最新の機械設備と高度貨物取扱システムを提供するシーメンス、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が電動飛行機の研究、開発を進めています。

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