統合幕僚監部は2020年5月29日(金)18時ごろ、海上自衛隊鹿屋航空基第1航空群所属のP-3Cと青森の大湊分屯基地所属の護衛艦「ゆうだち(DD-103)」が、宮古島の北東約160キロメートルの海域を南東進する中国海軍艦艇を確認したと発表しました。
確認した艦艇は、ルーヤンII級ミサイル駆逐艦「152」の1隻、ジャンカイII級フリゲート「531」の1隻、フチ級補給艦「886」の1隻、計3隻です。これらの艦艇はその後、沖縄本島と宮古島の間の海域を南下し、太平洋へ向けて航行したことが確認されています。
ルーヤンⅡ級ミサイル駆逐艦は、中国海軍での名称は052C型駆逐艦です。満載排水量は7,000トン、全長154メートル、全幅17メートル、装備はVLS48セル、10センチ単装砲、フェイズドアレイ・レーダーを搭載、ヘリコプターは1機搭載し、「中華イージス」と呼ばれています。1番艦は2004年に就役し、6隻が配備されています。
ジャンカイⅡ級フリゲートは、中国海軍での名称は054A型フリゲートです。満載排水量は4,053トン、全長132メートル、全幅15メートル、装備はVLS32セル、76.3ミリ単装砲などヘリコプターは1機搭載しています。1番艦は2008年に就役し、30隻が配備されています。
フチ級高速戦闘支援艦は、中国海軍での名称は903A型総合補給艦です。満載排水量は23,000トン、全長178.5メートル、全幅24.8メートル、ヘリコプターは1機搭載できます。1番艦は2005年に就役し、9隻が配備されています。