ボーイングは2020年6月3日(水)、F/A-18Eスーパーホーネットをアメリカ海軍のアクロバット部隊「ブルーエンジェルズ」へ納入しました。飛行試験と評価を実施するため、ブルーエンジェルズの塗装は施されていません。ボーイングは、2020年に計11機を納入する予定です。
ブルーエンジェルズの2020年シーズンは、従来からのF/A-18C/Dホーネットを運用し、2021年のショーシーズンに備え、2020年から2021年の冬にF/A-18E/Fスーパーホーネットへ移行します。
フロリダ州ジャクソンビルのセシルフィールドに所在するボーイング施設で、F/A-18ホーネットとスーパーホーネットがブルーエンジェルズ仕様に改修されます。主な変更点は、スモーク用のオイルタンク追加、機体を長時間宙返り飛行させるための燃料システム、民間と互換性のあるナビゲーション機器、カメラ搭載、航空機の重心調整などです。なお、ブルーエンジェルズのF/A-18は現行機もスーパーホーネットも万一の事態に備え、短時間で戦闘仕様に変更できます。
ボーイングでアメリカ海軍・海兵隊向けサービス担当を務めるPat Walsh副社長はかつて海軍少将で、1985年から1987年までナンバー3、4としてブルーエンジェルズのパイロットとして任務を経験しています。Walsh副社長は、ボーイングが海軍のスーパーホーネットの運用をサポートしており、ブルーエンジェルズのチームを支援する重要な段階に入ることを歓迎しています。
ブルーエンジェルズは、1969年にF-4JファントムII、A-4Fスカイホークを経て、1986年以降にF/A-18ホーネットを採用しています。いずれもマクドネル・ダグラスの機体で、これを引き継ぐボーイングは、長年に渡り、チームを支援しています。
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