An-124ルスラン、火星探査機打ち上げのアトラスVを空輸

An-124ルスラン、火星探査機打ち上げのアトラスVを空輸

ニュース画像 1枚目:アトラスVを搭載
© VOLGA-DNEPR
アトラスVを搭載

ヴォルガ・ドニエプル航空のアントノフAn-124-100ルスランが2020年5月18日(月)、アトラスⅤロケットの第一ステージを、アラバマ州ハンツビルからフロリダ州ケープカナベラルに空輸しました。ユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)の依頼で、アメリカ航空宇宙局(NASA)が行う火星探査機ミッション「マーズ2020」で打ち上げに使うロケットを輸送したものです。

An-124-100は、アトラスⅤを運べる唯一の輸送機です。全長32メートルのロケットブースター、ペイロードフェアリング、RD-180エンジンも輸送しました。ULAはケープカナベラルでアトラスⅤを受領後、アトラス宇宙飛行作戦センター(ASOC)に移動してチェックを行いました。

「マーズ2020」は、NASAが予算25億ドルで行う火星探査ミッションです。打ち上げは7月17日(金)の午前9時10分に予定しています。火星への到着は2021年2月18日(木)を予定しています。火星では、表面の土や石などのサンプル調査に当たるほか、将来地球へサンプルを持ち帰る「サンプルリターン」にも備えています。

アトラスⅤロケットは、NASAとアメリカ軍が使用している液体燃料ロケットです。商用衛星や軍事衛星、惑星探査、X-37Bなどで84回打上げして83回が投入に成功しています。

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