カンタスのコロナ回復3カ年計画、6千人を解雇 19億豪ドル調達へ

カンタスのコロナ回復3カ年計画、6千人を解雇 19億豪ドル調達へ

ニュース画像 1枚目:カンタス航空 100周年塗装 787-9
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カンタス航空 100周年塗装 787-9

カンタス・グループは2020年6月25日(木)、新型コロナウイルス(COVID-19)パンデミック後における、業績回復を目指した3カ年計画を発表しました。

この計画では事業を継続するための、3つのアクションを基本としています。長期的に飛行機に乗る機会が少ない状況が続くと想定され、従業員・機材・資本支出を適正化します。また、グループ全体で継続的な支出抑制を実現するリストラ、さらに資本増強によりバランスシートの強化を挙げています。

具体的には3年間で150億ドルのコスト削減、2023年度から年間10億ドルのコスト削減を継続します。雇用面では6,000人を解雇する方向で組合と協議し、さらに主に国際線業務に携わる15,000人分の一時的な余剰人員を年次休暇や無給休暇を組み合わせて管理し、可能な限り多くの雇用確保を目指します。このほか、747の早期退役や株式発行による最大19億豪ドル(13億米ドル)の資金調達も発表しています。

100周年を迎えるカンタス航空にとって記念となるべき2020年ですが、新型コロナウイルス(COVID-19)パンデミックにより、少なくとも最大100機を1年間は停止したままとなる困難なスタートとなりました。

しかし、カンタスは困難な状況からさらに強くなって戻るという長い歴史の中で培ってきた経験を活かし、新たな世紀の始まりとして、一時的に規模は縮小するものの、高品質のサービスや安全性の提供を継続し、また地域社会やオーストラリアの観光業を支援し続けるという前向きなコメントを発表しています。

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