ATRは2020年7月3日(金)、中国民用航空局(CAAC)とヨーロッパ航空安全庁(EASA)の協力のもと、ATR-42-600の認証飛行試験をトゥールーズ・フランカザル空港で実施しました。
これは2020年秋に予定されている中国でのATR-42-600の認証に向けた大きな一歩です。型式証明が発行されると、中国の航空会社へ最新のATR-42-600の納入が可能になります。試験は3時間にわたって実施され、ATRの乗組員に加え、EASAのパイロットも一緒に搭乗しました。
ATR-42-600は48席のターボプロップ双発旅客機です。100席以下のリージョナル機は世界では平均25%を占めるのに対し、中国での割合は2.5%となっています。中国には238空港が存在しますが、2019年の航空交通量の83%は39空港に集中しています。中国は接続性の拡大を目指しており、地域間の接続性や地域経済の向上には、ATR-42-600が理想的なソリューションとなるとATRは説明しています。