ハイ・フライのA380、エコノミー席を取り外して貨物輸送

ハイ・フライのA380、エコノミー席を取り外して貨物輸送

ニュース画像 1枚目:ハイフライA380の貨物仕様客室
© Hi Fly
ハイフライA380の貨物仕様客室

ハイ・フライ航空は、保有するA380の機体記号(レジ)「9H-MIP」を貨物仕様に一部変更しました。初のA380貨物仕様として注目された機体の内部がYouTubeで公開されています。この機材はおよそ60トン近くの貨物を輸送できます。

旅客機として座席を搭載していた際は、2階にビジネスとエコノミー、1階にファーストとエコノミーを配置し、席数はファースト12席、ビジネス60席、エコノミー399席でした。今回の改修で2階の後部に設けられていたエコノミーの座席を外し、1階もファーストを残してエコノミー座席を全て外しています。1階、2階とも旅客機として使用する座席上の収納スペース「オーバーヘッドビン」を残し、この空間にも荷物を搭載できます。通常の航空貨物は機体最下段のベリースペースをこれまで通り活用します。

ハイ・フライはTwitterで天津とヨーロッパ、モントリオール、イズミール間を運航していることを明らかにしており、中国から衛生用品などを各地に空輸したと見られます。

今回のA380の貨物仕様への変更はルフトハンザ・テクニークで実施されたものと見られます。現在、航空会社各社が旅客機の座席を外し、人力で貨物搭載を実施する場面が見受けられますが、A380を使用した貨物輸送も搭載に時間がかかりそうです。

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