キャセイパシフィック・グループ、上半期決算 純損失1,358億円

キャセイパシフィック・グループ、上半期決算 純損失1,358億円

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© キャセイパシフィック航空
キャセイパシフィック・グループ上半期決算を発表

キャセイパシフィック・グループは2020年度上半期(1月~6月)決算を発表しました。総売上高は前年同期比48.3%減の276億6,900万香港ドル(約3,810億円)、純損益は前年同期の13億4,700万香港ドルに対し、98億6,500万香港ドル(約1,358億円)の赤字でした。

純損益の内訳は、キャセイパシフィック航空とキャセイドラゴンによる損失が73億6,100万香港ドル、香港エクスプレスやエアー・ホンコン、中国国際貨運航空などの子会社と関連会社による損失が25億400万香港ドルでした。

キャセイパシフィック航空とキャセイドラゴンの旅客事業は、売上高が前年同期比72.2%減の103億9,600万香港ドル、旅客数は76.0%減の440万人でした。4月と5月の1日平均旅客数は500人にまで落ち込んでいます。

一方、貨物事業の売上高は前年同期比8.8%増の111億7,700万香港ドルとなり、2020年上半期の利益を押し上げました。貨物需要の増加に対し、エアー・ホンコンの貨物チャーター便や、キャセイパシフィック航空とキャセイドラゴンの旅客機を利用した貨物便運航で、貨物輸送能力を5%から9%増強しています。

新型コロナウイルスによる前例のない状況に対応するため、キャセイパシフィック・グループは195億香港ドルの優先株の発行、117億香港ドルの株主割当増資、78億香港ドルのつなぎ融資による計390億香港ドルの資本増強計画を8月12日(水)に実行し、流動性を確保しています。

このほか、需要に応じた輸送能力の大幅削減や経営幹部の減給、従業員の自主的な特別休暇、必要性のない支出の凍結、A350-900、A350-1000、A321neoの受領先送りなど、短・中期的な現金の節約に取り組んでいます。ボーイングとも777-9の受領計画の変更についても交渉を進めています。

円換算 = 13.77円 (2020/08/13 現在)
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