国際空港評議会(ACI)ワールドは2020年8月14日(金)、新型コロナウイルスに伴う隔離措置を中止し、必要に応じて検査を実施する体制に移行するよう各国政府に呼びかけています。
隔離措置が実施される現状では、海外旅行を計画しても、出発地に戻った際に日常生活を続けられる保証がありません。隔離措置は航空業界に壊滅的な打撃を与えており、リスクに基づいた実用的な措置に切り替えることで、航空需要回復を促す必要があると説明しています。
具体的には、包括的な隔離強制を中止し、旅行前後で効果的な検査を実施、検査結果などの健康情報を共有するソリューションを提供するなど、緩和策を講じることを各国政府に求めています。
ACIワールドのルイス・フェリペ・デ・オリベイラ事務局長は「リスクの低い国では、検査も検疫も必要ない」とコメントしています。中程度のリスク国では検査のみ、高リスクの国から到着する場合には、検査と短期間の隔離が必要となる可能性があると説明しています。