ヨーロッパ航空安全庁(EASA)は2020年8月27日(木)、ボーイング737 MAXの運航再開について、認可する最終判断の段階に入った模様です。シミュレータ試験、実機による飛行試験などを9月に相次いで実施する方針です。
イギリスのロンドン・ガトウィック空港に設けられている施設を使用し、9月1日(火)から開始し、9月7日(月)からバンクーバーでEASA向けの飛行試験、9月14日(月)からガトウィックで共同運航評価委員会(JOEB)が開催されます。
EASAはこれまで、アメリカ連邦航空局(FAA)、ボーイングと緊密に連携し、作業を続けてきました。EASAは737 MAXの再設計プロセス全体の成熟度について、飛行試験に進む段階にあると判断を示していますが、ボーイングはまだいくつか最終的な作業があるとも指摘しています。
なお、EASAは737 MAXの運航再開に向けた手続きでも、新型コロナウイルス感染症によるヨーロッパとアメリカ間の渡航制限の影響も受け、手続きが一部で滞っていることについても言及しています。