日本航空(JAL)は2020年9月から、新型コロナウイルス感染予防のため国際民間航空機関(ICAO)が発表した「テイクオフ」ガイダンスを導入し、予防対策を強化します。世界基準の指針に沿う対策で、より安心できる空の旅の提供をめざします。まず、国内拠点でガイダンスに沿った対策を実施し、国際拠点にも順次拡大します。
6月に発表された「テイクオフ」ガイダンスは、世界保健機関(WHO)など国際機関からの助言をベースに、飛行機の利用者と従業員の感染リスクを下げることを目的に、空港、航空機、乗務員、貨物の4分野で実施するべき対策が策定されています。
航空業界が統一された基準に則り感染予防を講じることが重要との考えから、世界の航空会社で構成される国際航空運送協会(IATA)も「テイクオフ」ガイダンスの採用を世界各国に呼びかけています。
JALはコロナ対策として、JALアプリで空港内に配置した消毒液の場所検索サービスをはじめ、消毒液の自動噴霧器の設置、機内の消毒箇所の拡大、消毒回数の高頻度化などに取り組んでいます。さらに、「非接触」自動チェックイン機やアバター式「非対面」案内サービスの実証実験にも取り組んでいます。
■テイクオフ・ガイダンス (1)空港 ・チェックインや搭乗プロセスのセルフ化 ・消毒液の配置/パーテーションの設置 (2)航空機 ・サービス提供時の感染リスク低減施策 ・航空機の適切な消毒の実施 (3)乗務員 ・乗務時の感染リスク低減施策 ・ステイ先での感染リスク低減施策 (4)貨物 ・搭降載時の感染リスク低減施策 ・使用する機器の消毒の実施