シンガポール航空(SIA)グループは2020年9月10日(木)、シンガポールと海外拠点で約2,400名の人員削減を実施すると発表しました。2020年3月に実施した採用凍結、欠員補充の保留、地上スタッフとパイロットの早期退職制度、客室乗務員の自主退社制度ですでに1,900名を削減しており、シンガポール航空、シルクエアー、スクートの3社計で約4,300人の人員削減です。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で需要が大幅に減少し、その回復には長期間を要する見込みです。SIAグループが将来への適応力を高めることが急務とされる中、厳しい判断を下さざるを得ませんでした。
シンガポールには国内市場がなく、国際線で以前より座席数の少ない機材での運航を余儀なくされています。SIAグループは、2020/21会計年度の運航率をCOVID-19前の50%未満と予想し、旅客輸送は2024年ごろ回復するとの業界予測を前提としています。
人員削減にあたり、すでに組合と話し合いが始められており、SIAグループは早期に対応策を示したい意向です。