ボーイング・オーストラリアは2020年9月15日(火)、オーストラリア空軍(RAAF)向け概念実証機「ロイヤル・ウイングマン」1号機のターボファンエンジンを搭載し、始動したと発表しました。RAAF初の無人航空機として、地上試験を経て、年内の初飛行に向けて、開発は順調に進められています。
半世紀ぶりにオーストラリアで設計から製造まで手がけられる「ロイヤル・ウィングマン」は、人工知能を搭載した無人航空機「ボーイング・エアパワー・チーミング・システム」の基礎となる航空機です。
「ロイヤル・ウィングマン」の全長は11.7メートル、航続距離は約3,700キロメートルで、複合材を多用した航空機で、3機の製造を予定しています。単独自立飛行や、有人機と連携した飛行が可能で、情報収集、監視、偵察や電子戦の任務に対応できる器材を搭載します。開発費の2,900万ドルは、オーストラリア国防省が負担しています。