中部国際空港、大規模災害時の行動計画 A2-BCP策定

中部国際空港、大規模災害時の行動計画 A2-BCP策定

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中部国際空港 A2-BCPを策定

中部国際空港(セントレア)は2020年9月、緊急事態に対応する基本的行動計画A2-BCPを制定しました。大規模自然災害などで被害を受けるた場合に備え、平常時の訓練や備えなど、関係機関らが一体となって対処の手順を共有しています。セントレアのA2-BCPは、「全ての空港利用者の安全安心の確保」、「航空ネットワークの維持」、地域住民の安全安心を提供する「後背圏の支援」の3つを柱としています。

セントレアでは、震度6弱程度の「南海トラフ地震」、また地震により発生する津波、1時間に40.5ミリメートル以上の降水量などを自然災害として想定しています。このような災害が起こった際、「空港利用者の安全・安心の確保」のため、鉄道・道路・海上の全空港アクセス喪失時は72時間以内に島外退避のための代替アクセス手段の確保をめ座します。

その一方、72時間は空港内に滞在できるよう、非常食や飲料水の確保環境を整備します。警報解除後または気象の回復後、24時間以内の運用再開を目指し、航空ネットワークの維持または早期復旧に努めます。

これらの空港機能を維持するため、A2-BCPでは、中部国際空港を中心とし、運営に関わる官公庁、航空会社やグランドハンドリング、貨物、ライフライン、空港アクセス、空港内テナント、ホテルなど各事業者らなど計34機関と提携し、災害マネジメントを実施します。

セントレアは24時間運用の国際空港で、イベントなどへの来場者を含めると年間空港利用者は1,500万人、スタッフは8,700名が働いています。A2-BCP策定により、セントレアは災害に対しより強靭な空港を目指し、今後も行動計画をアップデートし、最適化しながら定着をめざします。

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