IATA、機内のコロナ感染は低リスク 12億人中44件

IATA、機内のコロナ感染は低リスク 12億人中44件

ニュース画像 1枚目:マスク着用の機内イメージ
© IATA
マスク着用の機内イメージ

国際航空運送協会(IATA)は2020年10月8日(木)、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の機内感染事例数について、2020年初頭から報告事例は44件と発表しました。44件は、確定例、高度疑い例、潜在例を含む数値で、期間中の乗客数は約12億人であり、機内で新型コロナウイルスに感染するリスクは、非常に低いとアピールしています。

これを受け、IATAのアレクサンドル・ドゥ・ジュニアック事務局長は、「複数の対策を組み合わせて実施し、完全にリスクがゼロではないものの、機内で感染するリスクは、雷に打たれるのと同じ確率」とコメントしています。

機内での感染事例が低い理由は、エアバス、ボーイング、エンブラエルの各航空機メーカーが検証し、機内の空気循環システムにより、客室内の粒子の動きがしっかりとコントロールされ、ウイルスの拡散が抑制されることが確認されています。

各メーカーの数値に多少の違いがあるものの、航空機の空気循環システム、HEPAフィルター、座席の背もたれによる自然な障壁、天井から床へ流れる空気、短時間での空気の入れ替えなど、機内感染リスクを効果的に減らす環境が作られています。さらに、マスク着用で感染防止策が強化され、屋内環境と比べ、客室内で近接して着席することがより安全と、ウイルス拡散が抑制される環境であることが分かっています。

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