国土交通省航空局は2020年10月14日(水)、2019年度の空港の安全に関わる情報をまとめました。空港管理者は航空事故や重大インシデント、その他の安全上の支障を及ぼす事態が発生した際、関連情報の収集と航空局へ報告が義務付けられています。
これによると、航空事故は無く、重大インシデントは1件でした。当該の1件は、2019年11月30日(土)、 ピーチのA320が羽田A滑走路に着陸した際、横断許可を受けていない作業車両が滑走路に進入した事案です。この事案での負傷者などは発生していません。現在、運輸安全委員会が調査を進めています。
安全上の支障を及ぼす事態は、年度で84件でした。この内容別では、制限区域内事故が27件、施設・設備の破損が30件、無許可・誤進入が27件、空港道路の管理不備はありませんでした。
なお、重大インシデントの発生を受け、滑走路への誤進入防止を目的に、航空運送・管制・空港の3分野が連携して対応するワーキンググループが設立されています。