キャセイドラゴン、運航停止 35年の歴史に幕

キャセイドラゴン、運航停止 35年の歴史に幕

ニュース画像 1枚目:キャセイドラゴン A330-300
© Cathay Pacific
キャセイドラゴン A330-300

キャセイパシフィック航空グループは2020年10月21日(水)、新型コロナウイルスへの対応策としてキャセイドラゴンの即時運航停止を決定しました。香港ドラゴン航空として1985年に設立、1990年にキャセイパシフィックとその親会社のスワイヤー・グループが資本参画し、2006年にはキャセイパシフィックの完全子会社となり、2016年にキャセイドラゴンへ名称変更しました。新型コロナウイルスによる影響で35年にわたる歴史を終えます。

キャセイドラゴンが運航する路線の多くは、キャセイパシフィック航空、または格安航空会社(LCC)の香港エクスプレスが運航します。運航の移管には、規制当局の承認が条件です。

キャセイドラゴンは日本では、香港ドラゴン航空時代に日本の地方都市への定期便、チャーター便で各地に就航してきました。定期便では1988年、鹿児島線を皮切りに、広島、仙台、福岡、那覇、徳島、新潟線などを開設したほか、チャーター便では新千歳、青森、松本、松山などに乗り入れ、親しまれてきました。松本では初の国際チャーター便の就航など、その地の歴史に刻むチャーター便を運航してきたことでも知られています。

【これまでの話題・情報】キャセイドラゴン

2020年10月21日(水)現在、キャセイドラゴンの保有機種は、A320、A321、A330-300の計38機超とみられます。2020年から2022年まで、A321neoをキャセイドラゴンは16機受領する予定でしたが、この動向については不明です。

キャセイパシフィック・グループでは、グループ全体で従業員数の約24%を占める約8,500名の人員削減を実施します。給料、役員給与、特別休暇の導入などにより人件費の削減などを実施し、コロナ禍を乗り切る耐久力を高めます。

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