ZIPAIR、ETOPS180分認証を取得 ホノルル線開設に弾み

ZIPAIR、ETOPS180分認証を取得 ホノルル線開設に弾み

ニュース画像 1枚目:ETOPS認証を得た機材
© ZIPAIR
ETOPS認証を得た機材

日本航空(JAL)グループの格安航空会社(LCC)、ZIPAIRは2020年10月26日(月)、双発機の787-8による長距離進出運航(ETOPS)の180分運航の承認を得ました。ETOPSの取得により、ZIPAIRが就航を計画しているホノルル路線の開設にも前進します。

ETOPSは機体に搭載するエンジンが2基の双発機が対象の認証です。エンジン1基が停止した状態で、着陸に適した空港へ安全に飛行できる時間を定めたもので、60分を超える場合に認証が必要です。

ZIPAIRは今回、保有するボーイング787-8型機2機について、ETOPS180分を得たことで、着陸できる空港から離れた航路を選択でき、洋上を長時間に渡って飛行が可能になります。これにより燃費削減、運航日によって異なる気象条件でも適切な航路の選択、さらに定時性や運航率の向上につながります。

ETOPS承認は、787-8のGE製エンジン、GEnx-1B70型で、最大飛行時間は180分となっています。なお、GEnx-1BのETOPSは最大330分です。最大のETOPS330分を定期便で利用するケースは少なく、現実的にはニュージーランド航空が777-200ER、ロールスロイスのトレント800エンジンを搭載した場合のETOPS330分など、限られた長距離路線で、かつ787以外の機材を利用する事例が見られます。

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