関空、ターミナル1リノベーション着工延期 21年6月開始

関空、ターミナル1リノベーション着工延期 21年6月開始

ニュース画像 1枚目:導入予定のスマートレーン イメージ
© 関西エアポート
導入予定のスマートレーン イメージ

関西国際空港は、2020年12月からターミナル1のリノベーション工事を予定していましたが、新型コロナウイルス流行の長期化を受け、2021年6月に着工を延期します。

リノベーションは、2025年大阪・関西万博の開催前に顧客体験や取扱能力の向上を目指して実施される計画でした。今回の着工延期により、国際線出発エリアの商業施設は完成が関西万博に遅延します。ただし、空港で利用者の体験、取扱能力の向上に関わる部分の工事は、万博開催までに間に合う見込みです。

新たな計画は、2021年6月に工事を開始し、2022年秋ごろに2階の国内線エリア、2023年冬ごろに2階の国際線エリア中央、2025年春ごろに新保安検査場と3階の国際線ラウンジを段階的に運用します。2階の国際線出発エリア南北商業施設の完成は、2026年秋ごろの予定です。

改修で、自動チェックインや自動バゲージドロップ、保安検査場の集約、スマートレーン、自動化ゲートなどを導入し、ファストトラベルを推進します。さらに、出発エリアの床面積を増やし、出発まで快適に時間を過ごせるように環境を整えます。

国際線と国内線のエリア配置も見直し、国際線を南北一体運用できるレイアウトに変更し、国際線ビル内の面積を25%増やします。国際線の使用可能な駐機スポットも5カ所増加させるなどして、利便性や取扱能力を向上させます。変更後の工事スケジュールは以下の通りです。

■リノベーション変更後工事スケジュール
2021年6月頃:T1リノベーション工事着工
2022年秋頃:2F新国内線エリア等(Phase1)運用開始
2023年冬頃:2F国際線出発エリア中央等(Phase2)運用開始
2025年春頃:4F新保安検査場及び3F国際線ラウンジ(Phase3)運用開始
                    ※空港オペレーション機能完成
2026年秋頃:2F国際線出発エリア南北商業施設(Phase4)運用開始
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