エミレーツ航空は2020年10月27日(火)、保有するエアバスA380型機を初めて退役させました。機体記号(レジ)「A6-EDB」で、エミレーツ航空が2008年10月に受領した2機目のA380です。機齢は13年目でした。最後のフライトは本拠のドバイ国際空港から、フランスのタルブ・ルルド・ピレネー空港へEK2689便として向かう約7時間でした。
この退役は、新型コロナウイルスの影響による需要の急減とは関係なく、当初から計画されていた対応とみられます。今後は、2008年7月にエミレーツが最初に受領した「A6-EDA」、2008年11月に受領した「A6-EDC」と、機齢の古い機材を退役させると見られます。
エミレーツ航空はA380を114機保有しており、さらに新造機8機を受領する予定です。コロナ禍の状況で徐々にA380を定期便に戻しつつありますが、100機超のA380を運航ラインから外したままです。A380の製造終了を受け、エミレーツは引き続き主力機材として運航する計画を明らかにしていましたが、コロナ禍が長期化するにつれ、受領予定の8機を減らすことが伝えられるなどその方針を見直す可能性もあります。