ハイフライ、A380退役を決定 コロナでリース延長せず

ハイフライ、A380退役を決定 コロナでリース延長せず

ニュース画像 1枚目:ハイフライのA380
© Hi Fly
ハイフライのA380

ハイフライ航空は2020年末に終了するリース期間を持って、A380を退役させます。ハイフライは2018年7月、ウェットリース会社としては初めてA380を導入しました。A380を運航する会社はヨーロッパで4社目、世界では14社目となり、世界の航空会社や政府機関向けに運航してきました。

新型コロナウイルスの影響から、超大型機の需要が大きく減少しており、これに伴いリース会社と合意していた期間延長をせず、機材返却が決まりました。

ハイフライは運航するA380にサンゴ礁を救うメッセージを記した特別塗装で運航し、飛行する度に世界各地で多くの人々にメッセージを伝えました。また、コロナ禍で旅客需要が蒸発したことを受け、A380として初めて貨物仕様へのクイックチェンジ(QC)を実施し、逼迫する医療体制を支援する輸送を担いました。

ハイフライはA380の退役を前に、これまでに撮影された「9H-MIP」をはじめ、写真、コラージュ、アートワークなどの作品を募集しています。運航最終日までリスボンにあるハイフライの本社に飾られ、最後のフライトでA380と共に寄せられた作品も飛行する計画です。

なお、「9H-MIP」はシンガポール航空で機体記号(レジ)「9V-SKC」として運航されていた機体で、機齢は14年です。現在は貨物QC仕様ですが、旅客機としては1階にファースト12席とエコノミー311席、2階はビジネス60席、エコノミー88席を装備していました。

メニューを開く