シンガポール航空、保有機材222機 79機で運航

シンガポール航空、保有機材222機 79機で運航

ニュース画像 1枚目:シンガポール航空 A350-900
© AIRBUS
シンガポール航空 A350-900

シンガポール航空は2020年11月6日(金)、2020年度第2四半期決算に合わせて保有機材222機の状況を発表しました。すでに7月に発表した再生プランでエアバスA380型機の7機、ボーイング777-200/200ER型機の4機、ボーイング777-300型機の4機、エアバスA320型機の9機、エアバスA319型機の2機、計26機は退役済みです。ノックスクート清算に伴うリース機の777-200の7機も退役済みです。

シンガポール航空・グループは旅客・貨物機の222機を保有しています。このうち、シンガポール・チャンギ国際空港に114機、オーストラリアのアリススプリングス空港には29機が保管状態で、計143機が運航ラインから外れています。運航ラインで使用されている機材は、貨物専用機が7機、定期便で使用する旅客機が39機、さらに旅客機を貨物用に転用する機材は33機、計79機です。

また、シンガポール航空に統合が予定されているシルクエアは、737-800をシンガポール航空塗装に塗り替えていきます。すでに機体記号(レジ)「9V-MGA」にシンガポール航空塗装が施されていますが、2021年第1四半期以降にシンガポール航空としての運航が予定されています。

今後の見通しで、航空貨物は旅客便の減少もあり、逼迫することが予想されています。これを受け、貨物専用機をフル稼働させつつ、需要の高い医薬品、生鮮食料品の輸送に対応します。さらにeコマース拡大への対応が求められており、スクートのA320ceoの2機、シンガポール航空の777-300ERの2機、旅客機4機を貨物輸送用に座席を外し、貨物便として運航を継続します。

世界では第2波による影響で、旅客需要の回復は鈍いものの、航空会社の感染予防対策への理解がわずかながら広まりつつあります。また、シンガポール/香港間でのトラベルバブルをはじめ、日本ともビジネストラックの利用で隔離措置が免除された渡航が可能になる場合もあります。シンガポール航空では駐機中の機材を含め、柔軟な運用が可能な体制を整えています。

■シンガポール航空2020年度保有機
保有 222機
保管 143機
運航中 79機
 うち貨物7機
 うち旅客39機
 うち旅客機貨物用33機
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