2020年12月、とうとう嵐が活動休止します。FlyTeamでもたくさんのフォト投稿をいただいている特別塗装機JAL「嵐JET (嵐ジェット)」。活動休止を目前に、初号機から6代目までの歴史を振り返ります。現在、運航している嵐ジェット ハワイ 「ARASHI HAWAII JET」、嵐ジェット ありがとう「20th ARASHI THANKS JET」は予定では12月で運航終了となります。まだ見るチャンスがあるかも!?
■嵐ジェット 2010 (2010年9月~2011年2月運航)
初めて嵐ジェットが登場したのは、2010年9月でした。機体の左右後方には、「嵐」が発売したCDアルバム「僕の見ている風景」のデザインが施されています。当時、このアルバムに収録されている楽曲「movin’on」はJALのテレビCM曲としても採用され、その「歩み始める」という意味と、JALの事業再生を目指すという志が込められた塗装機となりました。主に羽田、伊丹、福岡発着の国内線で運航され、FlyTeamにも250枚以上のフォトが投稿されています。(FlyTeam「嵐ジェット 2010 特別塗装機 」ページ)
機内では、機内販売で限定のオリジナルデザインボックスCDアルバム「僕の見ている風景」も販売されました。
■嵐ジェット 2011 (2011年7月~2012年1月運航)
「ARASHI Beautiful World」の文字とともに、機体後方にメンバーの写真が塗装されています。こちらも嵐のCDアルバム「Beautiful World」にちなんだ機材で、アルバムジャケットの採用されているグリーン色が塗装にも反映されています。2代目の機内でも、オリジナルデザインのボックスCDアルバムが販売されています。
なお、2代目嵐ジェットは2機体制で、機体番号(レジ)「JA772J」に加え、初代嵐ジェットとして活躍した「JA8982」も2代目デザインに塗り替えられて国内線に投入されました。FlyTeamでは計1,200枚近い航空フォトが投稿されています。(FlyTeam「嵐ジェット 2011 特別塗装機」ページはこちら「JA772J」、「JA8982」)
■嵐ジェット 2012 (2012年10月~2013年2月運航)
3代目も、嵐のCDアルバム「Popcorn」にちなんだデザインです。機体後方には嵐メンバーが、前方には「ARASHI JET ぼくたちと日本の空へ」というメッセージが塗装されています。FlyTeamでは、1,100枚以上の航空フォトが投稿されています。(FlyTeam「嵐ジェット 2012 特別塗装機」ページはこちら)
■嵐ジェット JAL FLY to 2020 (2015年6月~2016年4月運航)
2020年に開催される予定だった東京オリンピック・パラリンピック大会を応援を応援するために、リーダーの大野智さんがデザインした特別塗装機です。「東京2020」が夢や希望を与え、社会に活力をもたらし、世界に誇れる最高の大会にしたいという願いを込め、「未来への希望」が描かれています。FlyTeamでも900枚以上の写真が投稿されています。(FlyTeam「嵐ジェット JAL FLY to 2020」ページはこちら)
■嵐ジェット ハワイ 「ARASHI HAWAII JET」(2019年5月~2021年4月運航※)
ハワイ線の就航65周年を記念したハワイ仕様の嵐ジェットです。これまでの嵐ジェットと比較し、メンバーが大きくデザインされていること、また嵐の結成20周年を記念した「ARASHI Anniversary Tour 5×20」のロゴが塗装されているのが特徴です。これまで国内線のみに投入されてきた嵐ジェットが初めて国際線で運航されるようになりました。
機体左側には、メンバーの笑顔とハワイへの期待感や高揚感が表現されており、機体右側には、ハワイを満喫する嵐のメンバーがデザインされています。
なお、「ARASHI HAWAII JET」の就航を記念し、嵐20周年ベストアルバム「5×20 ALL THE BEST!! 1999-2019」が、オリジナルCDジャケットで機内販売されました。ハワイ線での限定版に加え、国内線では国内線限定版が登場しました。
FlyTeamでは600枚以上の航空フォト投稿があり、様々な角度から「ARASHI HAWAII JET」を楽しむことができます。(FlyTeam「嵐ジェット ハワイ 特別塗装機」ページはこちら)
■嵐ジェット ありがとう 「20th ARASHI THANKS JET」(2019年11月~2021年1月運航※)
A350の導入を記念し、就航した特別塗装機です。機体右側には9年前の初代嵐ジェットに描かれた「嵐」が大きくなって再塗装、反対面には現在の5人が描かれ、嵐の過去と現在を比較できる機体となっています。「A350」のロゴは嵐メンバーのイメージカラーを採用した、塗装機オリジナルです。
2019年1月には、2020年末での活動休止を発表していた嵐。機体左面の現在のメンバー写真は前をまっすぐに見つめ、グループ結成20周年と活動休止、またその先に向けた決意を表しているようにも見えるのではないでしょうか。
就航から約1年。FlyTeamでは1,000枚近くの航空フォトを投稿していただいており、嵐ジェットの就航空港が近くにない方も、FlyTeam特別塗装機ページから、機体の右側、左側、両方の塗装を自宅にいながら楽しめます。(FlyTeam「嵐ジェット ありがとう 特別塗装機 」ページはこちら)
ここまで読んで、あれ?もう1機?と思われた方もいらっしゃるでしょうか。そうです、嵐ジェットとは別になりますが、嵐が登場する特別塗装機には、「怪物くんジェット」もあります。
■怪物くんジェット(2011年11月~2012年2月運航)
2011年11月に公開された「映画 怪物くん」とのコラボレーション企画で就航した特別塗装機で、主演をつとめた大野智さんが演じる怪物くんと、「夢と希望の翼」のメッセージが施されています。主に羽田と札幌・伊丹・福岡を結ぶ路線で運航されました。(FlyTeam「怪物くんジェット 特別塗装機」ページはこちら)
振り返ってみると、嵐ジェットの就航期間は、「嵐ジェット2012」が最も短く約4カ月、最長は2019年5月から就航している「ARASHI HAWAII JET」で1年6カ月です。現在運航されているのは、5代目の「ARASHI HAWAII JET」と6代目の「20th ARASHI THANKS JET」の2機で、最新の6代目もすでに就航から丸1年運航したことになります。当初のJAL発表によると、いずれも就航期間は2020年12月ごろまで。嵐の活動停止とともに運航を終了してしまうのか、嵐ファンのみならず、航空ファンにとっても気になるところであります。
■嵐が描かれた特別塗装機まとめ
塗装機名称 | 機体番号(レジ) | 機種 | 運航期間 |
---|---|---|---|
嵐ジェット2010 | JA8982 | ボーイング777-200型機 | 2010年9月~2011年2月 |
嵐ジェット2011 | JA8982 JA772J | ボーイング777-200型機 | 2011年7月~2011年12月 2011年7月~2012年1月 |
嵐ジェット2012 | JA8979 | ボーイング777-200型機 | 2012年10月~2013年2月 |
嵐ジェット JAL FLY to 2020 | JA751J | ボーイング777-300型機 | 2015年6月~2016年4月 |
嵐ジェット ハワイ 「ARASHI HAWAII JET」 | JA873J | ボーイング787-9型機 | 2019年5月~2021年4月(※) |
嵐ジェット ありがとう 「20th ARASHI THANKS JET」 | JA04XJ | エアバスA350-900型機 | 2019年11月~2021年1月(※) |
怪物くんJET | JA8985 | ボーイング777-200型機 | 2011年11月~2012年2月 |