シンガポール・チャンギ国際空港(CAG)とシンガポール民間航空局(CAAS)が主導する「チャンギ・レディ・タスクフォース」は2020年12月8日(火)、新型コロナウイルスのワクチン空輸体制が整ったと発表しました。タスクフォースには、シンガポール航空のほか、貨物輸送業者など18社が参加し、航空貨物サプライチェーンのすべての関係者が一丸となり、安全で信頼性のある、効果的なワクチン輸送をめざします。
「チャンギ・レディ・タスクフォース」は10月から、ワクチン空輸の課題を特定し、取り扱い能力の増強、厳しい温度管理の環境整備などに取り組んできました。チャンギ空港は、アムステルダム、ブリュッセル、フランクフルトなど、ヨーロッパの医薬品輸出の主要ハブ空港から週に複数便を運航しており、東南アジアや南西太平洋地域に効率的なワクチン輸送を可能とするネットワークを保有しています。
チャンギ国際空港は、アジア太平洋地域で国際航空運送協会(IATA)の医薬品輸送認証(CEIV)認証を受けた初めての空港で、航空による医薬品の取り扱いで確かな実績を積み上げています。また、新型コロナウイルスの影響で旅客便が減少したことにより、航空貨物の輸送能力を強化しており、2020年12月時点で、1週間における貨物便数は2019年同時期比で3倍の950便で、シンガポールと世界80都市を結んでいます。