国土交通省航空局によると、2020年11月の日本国籍の航空機登録は、新規登録5機、抹消7機、予約登録2機でした。抹消のうち、全日空(ANA)のボーイング777型機が2機で、大きな足跡を残した2機が日本から姿を消しました。
新規登録のうち、「JA17DA」で登録されたソカタTBM-700型機は現在、日本国籍での登録は3機の単発機です。定期旅客便を運航する航空会社では、全日空(ANA)がエアバスA321neo型機、機体記号(レジ)「JA150A」を新規登録しています。A321neoの新機材は、9月に受領した「JA142A」に続く機体です。
ジャプコンの登録したビーチ350C型機、レジ「JA871B」は、すでに海上保安庁の塗装が施されており、FlyTeamメンバーの航空フォト投稿も寄せられています。この機体は、海上保安庁初の測量機として、仙台航空基地を拠点に活動する予定で、愛称は「あおばずく」と決定しています。
抹消登録では、ANAのボーイング777-200ER型機の「JA707A」が退役しています。この機体は10月28日(水)、羽田から台湾・桃園へフェリーされ、11月に解体されました。1999年10月に導入され、21年超に渡り活躍し、2006年7月から2007年3月には「ANA国際線就航20周年」ロゴをまとって運航されています。
同じくANAから777-200の「JA704A」も退役しています。この機体は、日本で初めて強化型対地接近警報装置(EGPWS:Enhanced Ground Proximity Warning System)を装備しました。EGPWSは従来型のGPWSの機能に加え、世界中の地表の約95%をカバーした地形データが登録され、飛行管理装置(FMS)で計算された自機の位置データから、水平方向の障害物への警報など大幅に機能強化が図られました。
このほか、ピーチで使用されていたエアバスA320型機「JA808P」が運用から外れ、三菱UFJリースへ返却、11月24日(火)付で日本国籍からも外れました。
■2020年11月 新規登録機登録日 | レジ番号 | 航空会社 | 機種 | 製造番号 |
---|---|---|---|---|
11/13 | JA17DA | 大安建設 | ソカタTBM-700 | 5 |
11/13 | JA6420 | ベルヘリコプター | ベル407 | 54883 |
11/13 | JA6421 | ベルヘリコプター | ベル407 | 54890 |
11/24 | JA150A | 全日空商事アドリアリーシング | A321-272N | 10117 |
11/25 | JA871B | ジャプコン | B300C | FM-83 |
抹消日 | レジ番号 | 航空会社 | 機種 | 抹消理由 |
---|---|---|---|---|
11/4 | JA707A | ANAホールディングス | 777-200 | 航空の用に供さないため |
11/10 | JA001A | コトブキ・インターナショナル | セスナ560 | 豪州に売却 |
11/13 | JA119N | 中日本航空 | セスナ560 | 豪州に売却 |
11/20 | JA2559 | 個人 | L-33 SOLO | 航空の用に供さないため |
11/24 | JA808P | 三菱UFJリース | A320-214 | 航空の用に供さないため |
11/24 | JA04TG | せとうちSEAPLANES | Kodiak100 | 外国へ売却 |
11/25 | JA704A | ANAホールディングス | 777-200 | 航空の用に供さないため |
■2020年11月 予約登録機
JA11HA、JA12HA