ユナイテッド航空、温室効果ガス排出ゼロ CO2回収技術に投資

ユナイテッド航空、温室効果ガス排出ゼロ CO2回収技術に投資

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ユナイテッド航空

ユナイテッド航空は2050年までに温室効果ガス排出を100%削減すると発表しました。二酸化炭素排出の排出権を購入するカーボンオフセットではなく、ダイレクト・エア・キャプチャー(直接空気回収)技術に数百万ドルを投資し、排出した二酸化炭素を全て回収するカーボンニュートラルの実現をめざします。

ダイレクト・エア・キャプチャー(DAC)技術は、空気中の二酸化炭素を物質的に取り除くことができ、航空機の排出ガスを物理的に集めることができると証明された技術です。回収できる二酸化炭素は年間数百万メトリックトンで、これが数十億メトリックトンに拡大する可能性もあります。

具体的には、ユナイテッド航空が投資する1PointFive社がアメリカに工業サイズで初めてのDAC工場を建設します。この工場では、年間に4,000万本の木が回収する100万トン規模の二酸化炭素を回収する計画です。回収された二酸化炭素は、安全かつ確実な方法で地中深くに永久に保存されます。

ユナイテッドは排出ガスを大幅に削減するには、カーボンオフセットだけでは不十分だとして、新たな技術などへの投資を通じ、持続可能性の実現をめざします。

なお、ユナイテッド航空はこのほか、持続可能な航空燃料(SAF)の利用にも力を入れており、2016年からロサンゼルスを出発する全フライトでSAFを活用しています。

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