砕氷艦「しらせ」、昭和基地接岸 CH-101が隊員・初荷輸送

砕氷艦「しらせ」、昭和基地接岸 CH-101が隊員・初荷輸送

ニュース画像 1枚目:しらせ
© 海上自衛隊
しらせ

南極観測船/砕氷艦「しらせ(AGB-5003)」が現地時間2020年12月21日(月)9時30分、昭和基地の沖合、約350メートル(m)の定着氷に到着、接岸しました。この接岸は、昭和基地内の貯油タンクへ燃料をパイプライン輸送するため、ホース展張できる沖合に到着したことを意味します。船を後進、助走つけて海氷へ突進し、船体の重さで氷を砕き進む「ラミング」の回数は、391回でした。

第62次南極地域観測隊を支援するため、海上自衛隊が「しらせ」を運航し、搭載するCH-101ヘリコプターで輸送任務を担っています。現地時間12月19日(土)、62次隊員を乗せ、CH-101が昭和基地に到着し、第61次越冬隊の出迎えを受けています。この飛行時には62次隊員と共に、初荷も輸送されています。初荷は、新鮮な野菜、卵、隊員家族からの荷物などで、昭和基地ヘリポートへ空輸されました。

「しらせ」接岸前の12月19日(土)と12月20日(日)の2日間、CH-101が優先物資空輸を実施しました。優先物資とは、観測隊が昭和基地に到着後すぐに使用する物資のことです。また、「しらせ」に搭載されたヘリコプターは、海氷上を移動するバルク輸送や氷上輸送経路の事前調査などにも使用されています。

この記事に関連するニュース
メニューを開く