平和への願いを込めた「メーヴェ」、墨田区「秋水とM-02J」で展示

平和への願いを込めた「メーヴェ」、墨田区「秋水とM-02J」で展示

ニュース画像 1枚目:風の谷のナウシカのメーヴェをテーマにした一人乗り飛行装置「M-02J」展覧会「秋水とM-02J」
© 八谷和彦さん
風の谷のナウシカのメーヴェをテーマにした一人乗り飛行装置「M-02J」展覧会「秋水とM-02J」

アニメーション映画「風の谷のナウシカ」に登場する架空の飛行機「メーヴェ」をコンセプトとした自作航空機「M-02J」を展示する展覧会「秋水とM-02J」が、東京都墨田区の「無人島プロダクション」で2021年4月18日(日)まで開催されています。入場は無料です。

この展覧会は、「M-02J」実機の展示のほか、太平洋戦争末期に日本軍で試作されていたロケット戦闘機「秋水」の資料も展示しています。

メディアアーティスト八谷和彦さんが「M-02J」を開発するきっかけとなったのは2003年のイラク戦争でした。戦争拡大を回避するために奔走するナウシカに思いを馳せ、「これから現れるナウシカのために」と平和への願いも込められた開発機です。

今回の展覧会は、2020年冬に千葉県柏市の柏の葉で開催された展覧会「柏飛行場と秋水」の続編として開催されています。終戦間際に最終決戦兵器として製造された「秋水」と、「絶滅寸前」の日本の飛行機産業で製作された「M-02J」とテーマとし、「過去」と「現在」、そして「終わりの中で見えてくる未来」を会場で感じてほしい、と八谷さんはコメントしてます。

M-02Jが最後に運航されたのは2019年8月、アメリカ・ウィスコンシン州のワウパカ空港でした。2021年は国内で運航する予定とのことですが、コロナ禍でそれを公開するのは難しい可能性があり、今年機体を実際に目にする数少ないチャンスになるかもしれません。なお、期間中、一部日程で「M-02J」を開発したメディアアーティスト八谷和彦さんも在廊予定です。

期日: 2021/04/18まで
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