全日空(ANA)と日本航空(JAL)は、グループの2020年度年末年始期間の実績を発表しました。国内線では新型コロナウイルス感染症の再拡大、Go Toトラベルの全国一斉停止を受け、2グループとも全方面で旅客数が減少し、直前のキャンセルが全予約の20%程度で発生した模様です。
国内線の提供座席数は、12月18日(金)時点で両社とも2019年度の90%前後でしたが、新型コロナウイルス感染者数が全国的に増加したことから、当初計画の便数を減らし、実績はJALグループが約70%、ANAグループが80%ほどに減りました。
座席数の減少に合わせ、実際に搭乗した利用者数は、予約時の利用見込み旅客数より減少しました。JAL・ANAの2グループを合わせ131万人超の予約者数でしたが、利用実績では105万人超にとどまり、26万人程度は直前に予約をキャンセルしたとみられます。
国際線は、予約・実績とも提供座席数が前年比で20%程度、旅客数は5〜6%となり、概ね計画通りの運航便数、旅客数でした。各国の出入国規制が継続しており、国際線を大幅に減便した4月・5月ごろから旅客数の低迷が続いています。