海上保安庁は2021年1月8日(金)、巡視船えちごを海賊対策のためフィリピン周辺海域に派遣しました。巡視船えちごは総トン数3,100トン、シコルスキーS-76D型機の機体記号(レジ)「JA916A」を搭載しています。新型コロナウイルスの影響を考慮し、海外で入港は予定しておらず、無寄港で派遣します。
派遣期間中、公海上で哨戒活動やフィリピン沿岸警備隊と連携訓練を実施します。合同訓練は、ボルネオ島とミンダナオ島の間のシブツ海峡で1月20日(水)に実施しますが、1月21日(木)に予備日を設けています。訓練を通じ、フィリピン沿岸警備隊との連携・協力関係を強化します。新潟港への帰港は2月2日(火)を予定しています。
フィリピン周辺海域を含む東南アジア周辺海域での海賊事案は、2020年9月末時点で、2019年の発生件数を上回る状況です。海上保安庁は2000年から、東南アジア周辺海域に海賊対策で巡視船を派遣しており、コロナ禍でも沿岸国とともに取り組みを継続する方針です。