エミレーツ・スカイカーゴは、新型コロナウイルス・パンデミックにより航空市場に大きな変化がもたらされた2020年を振り返り、貨物分野で「10の成果」を達成しました。
エミレーツ航空は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、2020年3月末に旅客サービスを全面的に輸送しました。旅客便を活用した貨物輸送能力の大部分を失いましたが、旅客便の運航停止から100日以内には就航地を100都市に拡大し、再び6大陸への定期便を再開しました。
また、運航停止中の旅客便、ボーイング777-300ER型のベリースペースのみを使用した貨物専用便を運航したほか、4月にはエコノミークラス座席と頭上収納に貨物を搭載する「キャビンローディング」による輸送をエミレーツスカイカーゴとして初めて開始しました。
さらに、6月以降には10機の777-300ERを改修し、エコノミークラス座席を取り払い、貨物輸送能力を強化。10月にはエアバスA380型機による貨物専用チャーター便の運航もスタートしました。
ワクチン輸送に関しても、ドバイ・ワールド・セントラルとして知られるアール・マクトゥーム国際空港の貨物ターミナルに、世界最大規模のコロナワクチン専用エアサイドハブを設置し、専門対策チームを発足。ドバイ国際空港の医薬品専用施設と合わせ、15,000平方メートル以上の保管スペースを、医薬品・ワクチンを専用に確保しました。2020年12月下旬から、ワクチン輸送も開始しています。
このほか、コロナ禍においても、9月にグアダラハラ線を開設し、さらなる商業機会の創出に努めたほか、人道支援物資輸送にも取り組み、レバノン・ベイルートの港湾地区で発生した爆発事故に伴う救援物資の輸送など、様々な取り組みを実施し、貨物分野におけるリーダーシップを発揮しています。