熊本空港を運営する熊本国際空港は2021年1月15日(金)、新旅客ターミナルビルの起工式を挙行し、建設に着工しました。熊本県は、2016年4月の熊本地震から復興に向かう取り組みとして、国内線・国際線一体型のターミナルビルを備える熊本空港の建設をめざしています。空港運営を民間に委託するコンセッションでは、全国で初めてターミナルビルの設計段階からの提案を求めた事例で、復興のシンボルとなる建物がその姿をあらわしていきます。
新旅客ターミナルビルの開業は、2023年春の予定です。国内線・国際線の一体型の建物となり、出発エリアに⾃動チェックイン機器、スマートレーンやCT型X線検査装置など最先端機器を導⼊し、ファストトラベルを実現します。
飛行機を利用する旅客向けには、搭乗直前まで締切時間を気にせず、快適な時間を過ごせる「滞在型ゲートラウンジ」、国際線旅客も利⽤できる「内際共⽤のゲートラウンジ」を整備します。制限エリア内の店舗面積、免税店の面積も現状から大きく拡大されます。これに伴い、スポットの再編や増設も予定されています。
地域とのつながりを重視した商業施設、広場なども整備し、世界各地から熊本を訪れた⼈々と地域の⼈々の交流を実現します。このため、さまざまなイベントを開催する広場を設けます。なお、新たな広場は現在の国際線ターミナルビル跡地に整備するため、新旅客ターミナルビル開業後に着工予定です。
なお、コンセッションでは、新たな旅客ターミナルの建設とサービス、イベント、地域とのつながりでスカイトラックスの5スター獲得を目標に掲げています。復興シンボルとして、災害時でも全ての空港利⽤者が安全、かつ安⼼して滞在できる機能も備える計画です。