アラスカ航空は2021年1月24日(日)、同社初のボーイング737-9 MAX型機、機体記号(レジ)「N913AK」を受領しました。シアトルのボーイングフィールドに設けられているボーイングデリバリーセンターでの受領式典を経て、アラスカ航空のハブ空港の1つ、シアトル・シータック国際空港の格納庫まで、短いフェリーフライトが運航されました。
アラスカ航空はボーイングとの直接契約で737 MAXを発注しているほか、リース会社とも契約しています。オプションなど条件を全て満たした場合、計120機を導入する計画です。2021年は12機を導入する予定で、保有する機材の近代化を数年にわたり進めます。
受領したこの737-9は、シアトル発着のサンディエゴ、ロサンゼルス線で3月1日(月)から運航される予定です。2機目は3月下旬から、定期便に投入されます。この定期便の運航開始を前に、アラスカ航空は旅客便の運航開始前にテスト飛行と検証、厳格に定められた各種準備を進めます。
整備部門では、新しい機種に対応する訓練が予定されており、少なくとも40時間の「差異トレーニング」を受講します。さらに、一部のスタッフはエンジンと航空電子工学システムの専門的な訓練を最大40時間追加で受講できます。
パイロットは737-9に搭乗し、アラスカとハワイなどおよそ約19,000マイル、50飛行時間以上の慣熟訓練を予定しています。アラスカ航空とアメリカ連邦航空局(FAA)の安全性評価のチェック項目を満たし、さまざまな気候や地形で飛行機の能力を理解するための過程です。
アラスカ航空のベン・ミニクッチ社長は、「安全に乗客を迎え入れ、飛ばす準備として、5週間を訓練に費やす」とコメントしています。なお、アラスカ航空は737 MAXを2021年に12機、2022年に30機、2023年に13機、2024年に12機を受領する予定です。