JAL、2月4日に衣服から製造した国産バイオジェット燃料で定期便運航

JAL、2月4日に衣服から製造した国産バイオジェット燃料で定期便運航

ニュース画像 1枚目:JAL 787-8 イメージ
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日本航空(JAL)は2021年2月4日(木)、羽田発福岡行きJL319便で、衣料品の綿から製造した国産バイオジェット燃料で定期便を運航します。使用する機材は、ボーイング787-8型機です。

JALは2018年10月から2019年1月にかけて、全国から不要になった約25万着の衣料品を回収。この回収には、イオン、ゴールドウィン、三陽商会、大丸松坂屋、日本マクドナルド、レナウン、ロマンス小杉などが協力しました。

その後、2019年1月から2020年3月にかけて、複数の国内企業の協力を得て、回収した衣料品の綿からバイオジェット燃料を製造。この過程では、Green Earth Institute、日本環境設計、地球環境産業技術研究機構の協力を得ています。

2020年3月下旬には国内で初めて、バイオジェットの国際規格「ASTM D7566 Annex 5」の適合検査に合格しました。合格した「ASTM D7566」は、代替ジェット燃料など合成燃料を含む航空用ジェット燃料の規格を定めたものです。このうち、「Annex 5」はアルコール由来の合成パラフィンケロシン(ATJ-SPK)の製造方法・品質規格です。6月中旬に既存のジェット燃料と混合が完了し、一般のジェット燃料として、商用フライトへ搭載が可能になりました。

このバイオジェット燃料での定期便運航は、「2050年までにCO2排出量実質ゼロを目指す」JALの気候変動への取り組みの1つです。運航面では、飛行中の空気抵抗の削減、地上移動時の片側エンジン停止などの工夫や、エアバスA350型機など新型の省燃費機材への更新などを組み合わせ、CO2排出量の削減に取り組んでいます。

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