新潟県消防防災航空隊、水害時の視覚障害者と補助犬の救助訓練を実施

新潟県消防防災航空隊、水害時の視覚障害者と補助犬の救助訓練を実施

ニュース画像 1枚目:新潟県消防防災航空隊が運航するアグスタウェストランドAW139(パンサーRP21さん撮影)
© FlyTeam パンサーRP21さん
新潟県消防防災航空隊が運航するアグスタウェストランドAW139(パンサーRP21さん撮影)

新潟県消防防災航空隊は2021年2月1日(月)、水害時を想定した視覚障害者と補助犬の救助訓練を実施します。新潟県消防学校を会場に、盲導犬や聴導犬と障害のある住民を消防防災ヘリコプターで救助する場合に備えた訓練です。実施時間は13時30分から14時30分の1時間で、県消防防災ヘリコプターのアグスタウェストランドAW139型、機体記号(レジ)「JA15AR」を使用します。

   ***機体不具合のため、訓練中止***

訓練は、住宅の1階が浸水、視覚障害者と盲導犬が逃げ遅れ、2階に垂直避難。その後も増水が止まらず、一刻を争う状況下にあるとの想定です。視覚障害者役は日本盲導犬協会職員が務め、盲導犬PR犬とともに消防防災ヘリコプターで同時に救助します。

各地方自治体は災害予防計画で、平時から災害時要援護者と接する社会福祉協議会、民生委員、介護保険制度関係者、障がい者団体などと協力し、災害時の要援護者の避難支援の体制を整備し、万一の事態に備えた避難誘導が迅速に実施されるよう連絡・連携体制を整えています。

消防防災ヘリコプター「JA15AR」は愛称「はくちょう」と名付けられています。新潟空港を拠点として、新潟県でもっとも遠い糸魚川・妙高市も40分程度でカバーします。今回の訓練で使用するホイスト能力は長さ最大90メートル(m)、重量272キログラム(kg)を吊り上げることができます。ヘリコプター通信衛星システム、赤外線撮影も可能なフリアカメラ、広報活動や上空から呼びかけ時に使うラウドスピーカーを搭載しています。

このほか、消防関連の装備では最大1,000リットルの水を給水できる消火バケット、ストレッチャー搭載に対応しているほか、救急車と同じ処置機材を搭載しています。諸元は定員15名、最大航続距離857km、最大速度は時速310km、最大航続時間はおよそ4時間です。

期日: 2021/02/01
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