日本航空(JAL)のJAL2903便が2021年1月29日(金)11時20分ごろ、札幌・新千歳空港への着陸時、雪による視界不良のため滑走路を外れオーバーラン対策で設けられた「過走帯」に停止するインシデントが発生しました。この便はジェイエアが、エンブラエル170(E170)の機体記号(レジ)「JA216J」で運航していました。
インシデントが発生した便は、仙台空港を10時6分に出発したJAL2903便で、新千歳空港への到着時刻は11時15分でした。過走帯に停止したE170は、けん引して移動されています。なお、NHKなどによると、搭乗者は乗務員を含め32名で、けがなどはなく、機体に損傷もない模様です。
このインシデントに伴い、新千歳空港の滑走路のうち1本が閉鎖となりました。新千歳空港には滑走路が2本ありますが、残りの1本も除雪で閉鎖していたことから、1時間半にわたり離着陸に影響が生じています。
新千歳空港では、1月29日(金)正午ごろ飛行場大雪警報が発表されていました。気象庁が発表する飛行場気象によると、新千歳空港は大雪や湿り雪と視界低下への注意が呼びかけられています。
なお、新千歳空港では2017年1月19日(木)、ANAウイングスの機体記号(レジ)「JA461A」のDHC-8-400(Q400)、秋田発新千歳着ANA1831便がB滑走路に着陸後、スポットへ移動時に19Lエンドでスリップし、曲がりきれず、雪だまりに停止した重大インシデントが発生しています。