新型コロナウイルスワクチンの日本向け初便は、全日空(ANA)が運航する成田/ブリュッセル線で輸送される模様です。ロイターなどが伝えています。ANAは2020年10月から、成田/ブリュッセル線のANA231、ANA232便を再開し、貨物・郵便のみ搭載して運航しています。現在は、貨物便として成田発ANA9647便、ブリュッセル発ANA9648便として、機材はボーイング787-9型機でデイリー運航しています。
ANAは2017年11月に日本の航空会社としてはじめて、医薬品の航空輸送認証制度「CEIV Pharma(ファーマ)」を取得しています。輸送サービスを提供するANA Cargoは、医薬品専用商品のコンテナなどを揃えています。
成田空港では、「CEIV Pharma成田空港コミュニティ」が作られており全日空(ANA)、日本貨物航空(NCA)、JALカーゴサービス、日本通運、阪急阪神エクスプレス、日立物流バンテックフォワーディング、郵船ロジスティクス、大隅物流、国際空港上屋などが参加し、体制を整えています。
「CEIV Pharma」は、国際航空運送協会(IATA)が推進する医薬品国際輸送に関する品質認証プログラムです。輸送品質の基準を定めたグローバル基準で、高い安全性・効率性・透明性を持った高品質なサービスが提供されることを示しています。
厚生労働省は、2月15日(月)にも正式承認し、医療関係者を対象にワクチンの先行接種がはじまる見通しです。
■ANAの成田/ブリュッセル線 NH9647 成田 9:05 / ブリュッセル 13:30 NH9648 ブリュッセル 15:00 / 成田 10:25(+1)
※配信後、一部表記を修正いたしました。