大韓航空、貨物事業で営業利益は黒字 貨物機の稼働高まる

大韓航空、貨物事業で営業利益は黒字 貨物機の稼働高まる

ニュース画像 1枚目:大韓航空 貨物機イメージ(おかめさん撮影)
© FlyTeam おかめさん
大韓航空 貨物機イメージ(おかめさん撮影)

大韓航空は2021年2月4日(木)、コロナ禍にありながら営業黒字を達成したと発表しました。売上高は前年から40%減の7兆4,050億ウォン(約6,964億円)、営業利益は17%減の2,383億ウォン(約224億円)でした。なお、当期純損失は2,281億ウォン(約214億円)でした。

新型コロナウイルス拡大に伴い、旅客需要が減少し、旅客売上高は2019年と比べ74%減少したことで、全体の売上高は前年比40%減少しました。ただし、貨物の売上高は4兆2,507億ウォンを記録し、前年の2兆5,575億ウォンより66%増加しました。

大韓航空は貨物専用機でボーイング747-8型貨物機を7機、ボーイング747-400型貨物機を4機、ボーイング777型貨物機を12機、計23機を保有しています。この大型貨物機の稼働率が前年比25%高くなっており、ボーイング777-300ER旅客機を改修した貨物機の運航をはじめ、旅客機を貨物機に改造することで供給力を増やしています。また、新型コロナウイルスの検査キットや自動車部品の需要が増加し、航空貨物の売上を押し上げました。

旅客供給の減少と原油価格が下落し、燃料消費量と航空燃料費用が減少、施設使用料などの関連費用の削減、職員の輪番休業で人件費を減らし、営業費用を前年比40%削減しています。保有機も40機ほどを駐機して運航ラインから外す取り組みも実施しています。

大韓航空は2021年について、新型コロナウイルスのワクチン輸送など貨物事業をさらに強化するだけでなく、アシアナ航空買収に向けた有償増資による資本拡充と財務構造改善を進めながら資金調達を進めます。

円換算 1ウォン= 0.094円 (2021/2/9 現在)
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