デルタ航空は保有機材の導入・退役計画の詳細を明らかにしました。保有機種は2025年までに9機種に削減し、エアバス、三菱リージョナルジェット(MHI RJ)との交渉で、エアバスA321neo型機の導入開始を2022年に延期、MHI RJ CRJ-900型機を2021年に延期しました。デルタ航空は2017年12月、エアバスA321neo型機のエアバス・キャビン・フレックス(ACF)仕様で100機を確定発注し、2020年に導入する計画でした。新たな計画によると、2022年に18機、2023年に20機を受領します。
デルタ航空が保有するエアバスA320ファミリーは、2020年12月末現在でエアバスA319型機が57機、A320型機が52機、A321型機が105機です。2021年はA321を22機導入する予定です。A320ファミリーは2021年末に236機となる可能性があります。
2021年に新造機は、エアバスA220-100型機を3機、A220-300型機を5機、A330-900型機を3機、CRJ-900型機を1機、それぞれ受領する計画です。CRJ-900はボンバルディアと契約し、MHI RJに引き継がれており、デルタ・コネクションとしてスカイウエストが運航する機材です。
2020年には新型コロナウイルスによる需要激減を受け、保有機の削減も実施されています。ボーイング777型機が18機全て退役したほか、マクドネル・ダグラスMD-90型機の26機、MD-88型機が47機、ボーイング737-700型機が10機、エアバスA320型機が10機、計111機を退役させています。今後の退役計画では、スカイウエスト運航のCRJ-200の125機が2023年12月、ボーイング767-300ER型機の56機、717型機の91機が2025年12月に退役する予定です。この退役により、デルタ航空、リージョナル路線のデルタコネクションを含め、保有機種は9機種に絞られます。なお、2019年末は13機種、2020年末は11機種で、CRJ-200の退役で2023年末は10機種、2025年には9機種となる計画です。
■デルタ航空保有機種 2025年までの予定 (1)エアバスA220ファミリー:A220-100、A220-300 (2)エアバスA320ファミリー:A319、A320、A321、A321neo (3)エアバスA330ファミリー:A330-200、A330-300、A330-900 (4)エアバスA350ファミリー:A350-900 ・ボーイング717シリーズ (2025年完全退役) (5)ボーイング737シリーズ:737-800、737-900ER (6)ボーイング757シリーズ:757-200、757-300 ・ボーイング767シリーズ (2025年完全退役) ・MHI RJ CRJ-100ファミリー:CRJ-200 (2023年完全退役) (7)MHI RJ CRJ-700ファミリー:CRJ-700 (8)MHI RJ CRJ-900ファミリー:CRJ-900 (9)エンブラエルE170ファミリー:ERJ-170