ANA、DHLと連携 ファイザー製ワクチン輸送で

ANA、DHLと連携 ファイザー製ワクチン輸送で

ニュース画像 1枚目:新型コロナワクチンを搭載したANAの787-9
© ANA
新型コロナワクチンを搭載したANAの787-9

全日空(ANA)とDHLグローバルフォワーディングジャパンは、ファイザーの新型コロナワクチンについて、ベルギーから日本まで国際区間の輸送を始めたと発表しました。ワクチンを航空貨物として搭載した初便は2021年2月12日(金)、ブリュッセル発ANA9648便として成田空港に到着しています。使用した機材はボーイング787-9型、機体記号(レジ)「JA891A」でした。

この輸送にあたりANA、DHL、ファイザーは、新型コロナワクチンを厳密な温度管理で安全に輸送・供給するオペレーション体制を構築しました。今後の日本への新型コロナワクチン輸送・供給も万全の態勢で望む方針です。

今回の輸送は、特に厳格な温度管理体制が採用されています。輸送されるワクチンは、最終配送場所までマイナス70度を維持することが求められています。このため、高度な温度追跡機能付きGPSセンサーが装着された超低温輸送箱に梱包され、輸送の全ての過程で温度確認が可能です。コールドチェーンネットワーク、医薬品温度管理輸送の専門知識の積み重ねにより、複雑な輸送オペレーションがシームレスに管理されています。

ANAはこれまで、ヨーロッパ/日本間を中心に医薬品の国際輸送を担い、温度管理のノウハウを蓄積してきました。2017年に、日本の航空会社で初めて国際航空運送協会(IATA)が策定した医薬品輸送の国際品質認証「CEIVファーマ認証」を取得しています。

なお、ファイザーはドイツBioNTech社と共同開発した新型コロナワクチンを、2021年中に日本へ約1億4400万回分提供する予定です。

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