海上保安庁初の測量機「あおばずく」就役

海上保安庁初の測量機「あおばずく」就役

ニュース画像 1枚目:海上保安庁 測量機「あおばずく」 (jji55さん撮影)
© FlyTeam jji55さん
海上保安庁 測量機「あおばずく」 (jji55さん撮影)

海上保安庁に2021年2月22日(月)、海洋調査を主任務とする初の測量機「あおばずく」が就役しました。配属は第二管区海上保安本部仙台航空基地です。機体記号(レジ)「JA871B」で、ビーチ350C型機に調査機器が搭載されています。海保が管理する機番は「MA871」です。

この測量機は仙台航空基地を拠点として、国内の沿岸域で航空レーザー測深機による海洋調査などに従事します。海洋調査は2021年6月ごろから開始する予定ですが、これを前に搭載する航空レーザー測深機の精度検証、慣熟訓練などの期間が設けられています。

測量機は、搭載した航空レーザー測深機からレーザー光を発射し、その往復時間を計測し、海底地形を面的に連続測定する調査を実施します。測量船はマルチビーム音響測深で調査しており、水深が浅い海域では調査ができない範囲を測量機が担います。この測量は、東日本大震災時の被害状況の把握にも活用されています。

この機体は、ジャプコンが2020年11月25日(水)付けで、日本国内での機体登録を申請し、岡山県の岡南飛行場を拠点に納入前整備やテスト飛行を続けていました。FlyTeamメンバーの投稿から、機体後部に取り付けられた機外を目視できるバブルウインドウ、機体左側のポートサイドにある350Cの「C」を表す貨物用ドアなどが確認できます。本拠地の仙台空港には2月22日(月)にフェリーされました。

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