エアキャップ、GECASを買収 2,000機超管理のリース会社誕生

エアキャップ、GECASを買収 2,000機超管理のリース会社誕生

ニュース画像 1枚目:エアキャップとGECAS ロゴ
© エアキャップ
エアキャップとGECAS ロゴ

航空機リース会社のエアキャップは2021年3月10日(水)、同業のGEキャピタル・アヴィエーション・サービス(GECAS)の買収でGEと合意したと発表しました。エアキャップの株主による承認、規制当局からの承認、その他の通常の取引条件を充たすことが条件です。新生エアキャップの誕生は、2021年第4四半期になると予想されています。

買収条件は、エアキャップが新たに発行する株式1億1,150万株、現金240億ドルなどをGEに提供することです。これにより、GEは統合したエアキャップの約46%の株式を所有します。エアキャップの取締役会には、 GEから2名の取締役を指名する権利が有ります。

エアキャップによる買収が完了すると、所有・管理する機体数は2,000機超、所有・管理するエンジンは900機超、所有ヘリコプターは300機以上となり、世界の約300社の顧客を擁し、航空リース事業で他を大きく引き離す規模のリース会社となります。

所有・管理する機材のうちナローボディ機が60%程度を占めます。また、ボーイング787型機、エアバスA350型機、エアバスA320neo型機など新技術を搭載した航空機は、就航中の航空機の約56%、2024年までに約75%へ増加する見込みです。新技術を採用した航空機の発注済み機数は493機で、このうち90%以上がナローボディ機です。

エアキャップとGECASの顧客は重複が少なく補完関係にあり、統合により顧客の幅と範囲を拡大し、航空機リース事業を拡大できます。エアキャップは今回の買収について、航空機リース業界の代表的な2社の統合により、保有する資産のポートフォリオ、多様な顧客基盤、需要の高い新たな技術を搭載する航空機の発注済みリストにより事業基盤が強化されると説明しています。また、航空旅行が回復する中、投資家にも長期的な価値を提供できるとコメントしています。

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