シンガポール航空、IATAの健康情報管理アプリ 第2段階の検証開始

シンガポール航空、IATAの健康情報管理アプリ 第2段階の検証開始

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© AIRBUS
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シンガポール航空は2021年3月15日(月)から3月28日(日)まで、シンガポール発ロンドン着のフライトで国際航空運送協会(IATA)のモバイルアプリ「トラベルパス」を航空会社として世界で初めて試験導入し、第2段階の検証を開始します。IATAの「トラベルパス」は、搭乗客の新型コロナウイルスの検査結果やワクチン接種情報を管理できるアプリで、デジタル健康認証として出入国を含む移動時の活用を目指しています。

シンガポール航空は2020年12月23日(水)から、IATA「トラベルパス」をベースにしたデジタル健康認証プロセスの実証試験を世界で初めて開始。この第1段階は、コロナ検査で発行されたQRコード記載の健康証明書に対応していました。

今回の試験導入は第2段階で、パスポート情報などの個人情報と健康に関する証明を1つのアプリにまとめ、円滑で素早いチェックイン手続きが可能か、その利用を検証します。利用者は、iOS搭載の携帯電話にIATA「トラベルパス」アプリを入れ、自身のプロフィールとパスポート情報からなるデジタルIDを作成。出発前のコロナ検査に対応するクリニック予約、検査結果、フライトの予約状況、チェックイン手続きまでの一連の動きが検証の対象です。

健康に関する情報は携帯電話の端末にのみデータを保存し、中央データベースは保存しない仕組みのため、個人情報は利用者自身で管理することになります。なお、アプリを利用する旅客は、現在の規制に従い、出発前の検査で発行された健康証明書の紙の写しも持参が求められています。

シンガポール航空は、試験導入でIATA「トラベルパス」をベースとしたデジタル健康認証プロセスの運用を検証します。さらに、2021年半ばをめどにプロセス全体をシンガポール航空のモバイルアプリに統合する予定です。

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