ANAなど、VTOLドローンで長崎・離島へ医薬品配送

ANAなど、VTOLドローンで長崎・離島へ医薬品配送

ニュース画像 1枚目:使用するVTOLドローンと搭載イメージ
© Wingcopter
使用するVTOLドローンと搭載イメージ

ANAホールディングスは2021年3月22日(月)から3月26日(金)にかけて、武田薬品工業、長崎大学、五島市と共同で、固定翼VTOL型ドローンを使用し、離島へ処方箋医薬品を配送する実証実験を行います。長崎県五島市福江島港エリアから久賀島の内陸に位置する久賀診療所へおよそ10分程度で届けます。この行程は通常、定期船と陸路で45分程度かかります。

実験には、多岐にわたる企業が協力します。NTTドコモがドローンの上空飛行時のLTEネットワークを提供、WorldLink&Company(SkyLink Japan)が機体やシステムを提供するほかパイロット訓練を行い、インテグリティ・ヘルスケアがオンライン診療・オンライン服薬指導システムを提供、佐世保市の東七と長崎市の藤村薬品が医薬品と処方箋医薬品の運搬を担います。

実証実験は、離島に居住する患者の通院困難な状況を解消するといった地域医療の課題解決を目指し、大きく2つのシナリオで実施します。1つはオンライン診療で、患者が自宅でオンライン診療・オンライン服薬指導を受けた後、処方箋医薬品を自宅まで配送するものです。もう1つは、医薬品卸から医療機関への緊急配送を想定し、ドローンを活用します。

実証実験は、長崎県五島市福江島港から久賀島まで片道およそ16キロメートル(km)を飛行します。使用する機体は、ドイツWingcopter社が製造した「178 Heavy Lift」で、処方箋医薬品を輸送します。

期日: 2021/03/22 〜 2021/03/26
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