チャイナエアライン747、富士山飛来で引退 4月には地上イベント

チャイナエアライン747、富士山飛来で引退 4月には地上イベント

ニュース画像 1枚目:チャイナエアラインの747が3機揃う
© China Airlines
チャイナエアラインの747が3機揃う

チャイナエアラインは2021年3月20日(土)、ボーイング747-400型旅客機として最後に製造された機体記号(レジ)「B-18215」で最後の旅客便を運航しました。チャーター便CI2747便として台湾・桃園空港を離陸し、富士山上空まで飛来する遊覧飛行でした。このラストフライトには、350名の乗客が搭乗しました。

チャイナエアラインは1990年にアジア初の747-400旅客機を導入。1990年2月に導入した機体記号(レジ)「B-161」は「B-18271」、さらに同年3月に導入した「B-162」は「B-18272」にそれぞれ改番し、運航されました。これらは現在、改修を経てボーイング・ドリーム・リフターとして活躍しています。

これまで30年間にわたり、台湾を拠点に北米、ヨーロッパ、オーストラリアを結ぶ路線に投入され、1億人近くの乗客を輸送しました。その歴史の中で、チャイナエアラインは1993年、747-400旅客機で台北・桃園空港とニューヨーク・JFK空港を結ぶ直行便の運航を開始し、当時の世界最長記録となりました。このほか、台湾と中国本土を結ぶ初のチャーター便が運航された際も747-400が使用されました。

このチャーター便は5分で完売するほど人気で、チャイナエアラインは地上で747の退役イベントを4月12日(月)に台北で開催します。100名限定のイベントで、747の機内を見学できるほか、客室乗務員が過去の歴代制服を着用し、かつての空の旅行を思い起こさせる機会を設けます。

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